大口保有者によるXRPの買い増しと、米国の現物XRP ETFへの継続的な資金流入を背景に、XRP価格は1.60ドルの上値抵抗線に再び接近している。オンチェーンデータによると、クジラとされるアドレスは5営業日連続で保有量を約4.7億枚増やした。直近価格で換算した価値は約7億2,400万ドルに相当する。一方、現物ETFは9月25日時点で11週連続の純流入を記録している。ただし、買い需要が価格を1.60ドルの水準から明確に押し上げられるかは、今後の値動きで確認する必要がある。
大口保有者が5日間でXRP約4.7億枚を追加
アナリストのAli Martinez氏が示したオンチェーンデータでは、大口保有者のXRP残高は約123億7,000万枚から約128億枚へ増加した。増加幅は4.7億枚を超え、金額にして約7億2,400万ドルに達する。大型保有者による最近の買い入れを示すデータだが、保有残高の変化だけでその後の価格方向を判断することはできない。
記事執筆時点のXRP価格は約1.55ドル。1.25ドル付近から反発して約28%上昇し、最近は1.58ドル前後の局所的な高値を付けた。価格の回復に伴い、1.60ドル近辺が短期的に市場の注目を集める重要な水準となっている。
1.60ドルがチャート上の重要水準に
日足チャートでは、XRPに逆三尊のパターンが形成されており、ネックラインは1.60ドル付近に位置する。価格がこの水準を明確に上回れば、チャートパターンから算出される目標ゾーンは約2ドルとなる。現在の水準からは約30%高い位置だが、テクニカル分析に基づく試算であり、実際の到達を保証するものではない。
1.60ドル付近で上値を抑えられた場合、まず意識されるサポートは1.53ドル、その次が1.50ドルとなる。下落がさらに広がれば、1.46ドルと1.32ドルも観察すべき水準となる可能性がある。テクニカル分析では、XRPの相対力指数(RSI)にも、過去に比較的大きな上昇に伴って現れたパターンが確認されている。ただし、このシグナルを確認するには、RSIが主要な移動平均線を再び上回る必要がある。
現物XRP ETFは11週連続で純流入
機関投資家の需要も、最近の市場で注目される要因の一つだ。SoSoValueのデータによると、9月25日までの週に米国の現物XRP ETFは7,559万ドルの純流入を記録した。累計純流入額は17億9,000万ドル、商品の純資産総額は約17億7,000万ドルとなっている。
これらのファンドは、7月17日までの週から9月25日まで11週連続で純流入となった。資金流入が継続していることは需要が続いていることを示す一方、資金フローだけで短期的な価格動向を直接判断することはできない。
Bitwiseが登録届出書の修正書類を提出
Bitwiseが運用するXRP ETFも、最近の市場動向を構成する重要な要素となっている。同社は9月18日、米証券取引委員会(SEC)に登録届出書の発効後修正書類を提出した。修正書類では目論見書の開示内容を更新し、直近の財務報告も反映している。
今後は、大口保有者の買い増しとETFへの資金流入が重なり、価格を1.60ドル超で支えられるかが焦点となる。上抜けが続けば、この水準がテクニカル面での確認ポイントとなる一方、突破できなければ、1.53ドルおよびそれより下のサポート水準が、調整局面で引き続き観察されることになる。