NVIDIAが支援する豪データセンター企業Firmus Grid Ltd.は、計画していた新規株式公開(IPO)を延期し、私募で資金を調達する案を検討している。既存株主や他の投資候補と協議を進めているが、調達方法はまだ決まっていない。IPOの申し込みは予定通り木曜午前に締め切られたものの、価格や取引条件は明らかになっていない。
IPOへの需要が厳しいなか、上場を見送り私募に切り替えれば、企業が既存株主や非公開市場の資金を頼る選択肢が浮上する。一方、投資家がIPOを通じて同社株を取得する機会は、当面先送りとなる可能性がある。
募集終了も価格・取引条件は未定
Firmus Gridは上場を進める計画だったが、申し込み期間の終了時点で発行価格や取引の枠組みは固まっていない。現在はIPOの延期を視野に、既存株主やその他の投資候補と私募による資金調達を協議している。
調達額や企業評価額、参加者、具体的な日程は公表されていない。このため、申し込みが締め切られたからといって、IPOが当初の計画通り実施されたことを意味するわけではない。IPOを改めて設定するのか、発行条件を見直すのか、あるいは私募に正式に切り替えるのかは、今後の発表を待つ必要がある。延期後の上場時期も示されていない。
AI向けデータセンター、資金調達の選択肢
豪州のデータセンター企業であるFirmusは、NVIDIAの支援を受けている。同社のIPOを巡る動きは、AIインフラ企業の資金調達において、投資家が発行条件や需要を注視している状況を映す。データセンターの建設には多額の資本が必要となるため、IPOと私募のどちらを選ぶかは、資金調達の時期や株式の持ち分にも関わる。
ただし、FirmusのIPOについて、申し込み状況を示す数値や想定評価額、調達予定額は公表されていない。現時点の情報だけでは、需要の不足幅を判断できない。投資家との協議は続いており、私募が成立するのか、IPOに代わる手段となるのかも未確定だ。