9月25日に更新されたIBDの株式スクリーニングリストで、GPS・ナビゲーション機器メーカーのGarmin(GRMN)がIBD Big Cap 20に加わった。サイバーセキュリティー企業のDatadog(DDOG)はIBD 50とBig Cap 20の双方に入り、AIサーバーメーカーのSuper Micro Computer(SMCI)もBig Cap 20に追加された。この日は、複数の主要リストで計12社が新たに選定された一方、リストから外れた企業もあった。
IBDのリストは、企業の利益、売上高、株価パフォーマンス、相対的な強さなどを基に作成され、成長局面にあり、ファンダメンタルズとテクニカルの両面で一定の強さを示す企業を追跡する目的で使われている。ただし、リストへの採用自体が売買判断を示すものではない。企業業績、バリュエーション、市場環境を合わせて確認する必要がある。
Garmin、業績発表後に株価41.2%上昇
GarminはGPSやナビゲーション機器に加え、スポーツ・フィットネス機器、自動車、トラック、船舶、航空機向け製品、家庭用セキュリティーシステムなどを展開している。直近四半期は売上高が前年同期比で2桁増となり、4四半期連続の2桁成長を記録した。利益も2桁増を3四半期連続で達成した。
業績発表後、GRMN株は7月29日に41.2%上昇。その後は持ち合い局面に入り、カップ・ウィズ・ハンドルに近いチャート形成を始めた。9月25日の終値時点では、直近5営業日のうち4日で上昇している。IBDの総合評価は99点で、同評価体系の最高水準に位置する。今回のBig Cap 20採用は、利益成長と株価パフォーマンスの双方がスクリーニングで評価されたことを示している。
IBD 50には4社が新規採用
IBD 50は、相対的な株価強度が高く、ファンダメンタルズも比較的良好な成長企業50社を対象とする主要リストだ。9月25日には、Agnico Eagle Mines(AEM)、Datadog、Ouster(OUST)、SiTime(SITM)が新たに加わった。
一方、Celestica(CLS)、Krystal Biotech(KRYS)、LandBridge(LB)、Eli Lilly(LLY)はIBD 50から外れた。これらのリストは株価の動き、利益データ、市場内での相対的な強さに応じて調整されるため、採用や除外が1日で企業のファンダメンタルズを根本的に変えることを意味するわけではない。
Harmony Gold Mining、利益が207%増
IBD Sector LeadersにはHarmony Gold Mining(HMY)とSiTimeが新たに加わった。最近は金鉱株の上昇の勢いがやや鈍っているものの、Harmony Gold Miningの前四半期利益は前年同期比207%増、売上高は69%増となった。
SiTimeは主にタイミング関連デバイスを提供しており、同リストにも採用された。IBD Sector Leadersは33業種を対象とし、直近数四半期に強い売上高・利益成長を示し、ファンダメンタルズ指標と株価パフォーマンスの両面で競争力を維持している企業を選ぶ仕組みだ。
Sector LeadersからはAris Mining(ARIS)とCelesticaが外れた。Harmony Gold Miningの今後の動きを見るうえでは、金価格、鉱山会社のコスト、企業利益の変化が具体的な確認材料となる。
Big Cap 20にNVIDIAとSuper Micro
Big Cap 20は、大型の成長企業に焦点を当てたリストだ。9月25日にはDatadog、Garmin、NVIDIA(NVDA)、Super Micro Computerが追加された。NVIDIAとSuper MicroはいずれもAIインフラ需要と関連が深く、NVIDIAはグラフィックス・プロセッサーやコンピューティングプラットフォームを、Super Microはサーバーや関連コンピューティング機器を提供している。
同時に、F5 Networks(FFIV)、Okta(OKTA)、Palo Alto Networks(PANW)、Atlassian(TEAM)はリストから外れた。Big Cap 20は、大型企業の中から利益と株価パフォーマンスが目立つ企業を選ぶことを狙っている。小型成長株と比べて時価総額は大きいが、大型株であっても株価変動がなくなるわけではない。
IPO Leadersは入れ替えなし
IPO Leadersでは、今回新規採用も除外もなかった。このリストは、上場から日が浅く、事業拡大の初期段階にあり、一定の利益成長とテクニカル面の特徴を備えた企業を主な対象としている。新規上場銘柄の株価は、利益成長への期待、上場後の需給、市場のリスク選好に左右されることが多い。
Avnet、104.58ドルの過去最高値
電子部品サプライヤーのAvnet(AVT)はStock Spotlightに加わった。同社はAIデータセンター向けに電子部品やケーブルなどを供給している。9月25日、Avnet株は取引時間中に104.58ドルの過去最高値を付け、終値も過去最高値となった。
電子計測システムを提供するKeysight Technologies(KEYS)も同リストに追加された。このスクリーニングでは、ファンダメンタルズが比較的強く、株価がブレイクアウトに近い企業が主に対象となる。一方、Pandora Media(P)とSeanergy Maritime(SHIP)はStock Spotlightから外れた。
米東部時間2026年9月25日17時50分時点で、これらのリストの当日更新は完了している。今回の変更は、ナビゲーション機器、AIサーバー、サイバーセキュリティー、金鉱、電子部品、電子計測など幅広い業種に及んだ。利益成長、業種ごとのパフォーマンス、株価トレンドを基準に、スクリーニング対象が継続的に見直されている。