Bitcoin Knotsがビットコインネットワーク攻撃を主張
8月11日、Bitcoin Knotsクライアントの主要開発者Luke Dashjr氏は、ビットコインネットワークが攻撃を受けており、ブロック生成速度が大幅に減速していると述べた。しかし、公開されているチェーン上のデータは、ビットコインの主チェーンが正常に動作していることを示している。Bitcoin Knotsはビットコインネットワークの中で極めて小規模な代替ノードクライアントであり、ユーザーが「ゴミデータ」とみなす情報のフィルタリングに重点を置いている。
BIP-110分岐チェーンが事実上停止、主チェーンは安定稼働
今回の“攻撃”とされる現象は、Bitcoin Knotsが推進するBIP-110に基づくソフトフォークの試みと関連している。この分岐は、ブロック内の非通貨データを制限することを目的としていた。分岐チェーンはブロック高961,633以降、ほとんどブロックを生成せず、僅か2つのブロックを追加したのみで停止状態にある。一方で主チェーンはこの間に300ブロック以上先行している。マイナーの支持率は最大2.53%から現在はゼロに落ち込み、主流のマイナーから支持を得られないまま分岐プロジェクトは速やかに失敗した。
元RippleCTOが誤解を招く主張を批判
元Ripple最高技術責任者(CTO)のDavid Schwartz氏はBitcoin Knotsの声明を批判し、これが技術的な背景知識が不足するユーザーに誤解を与える情報であると指摘した。Schwartz氏は、ビットコイン主チェーンが圧倒的多数の計算力の合意により正常に稼働しており、Bitcoin Knotsが示すような「攻撃」やネットワークの遅延は事実に反すると述べた。
分岐プロジェクトの今後の展開とコミュニティの反応
Bitcoin Knotsおよびその支持者は、マイニングプール内で破壊的な行動があったと非難しつつ、ユーザーに自身のクライアントの利用継続を促している。一方で、メインのノード開発者たちはこれを否定している。以前、Bitcoin Knotsはマイニングプール「OCEAN」と協力し、マイナーの同意を得ないまま算力を少数派のチェーンに移譲し、当該プールの算力が96%も急減した。このような経緯もあり、8月11日14時(UTC)には、Discordによるランダム抽選方式で新しいプルーフ・オブ・ワーク(PoW)アルゴリズムを選定し、9月1日開始予定の分岐チェーン推進を目指すとしている。しかし、この試みが算力やコミュニティの支持をどの程度獲得できるかは不透明で、暗号業界の著名な人物であるAdam Back氏も今回の分岐の成功には懐疑的な見方を示している。
ビットコイン価格と市場の反応
8月11日時点でビットコインの価格は約63,979ドル付近を推移し、日中では約1.5%の下落を記録した。市場全体としては今回の分岐の論争に対し冷静な受け止めであり、大きな価格変動は見られていない。今後数週間でBitcoin Knotsの分岐計画がより広範なマイナーの支持を獲得できるかどうかが市場の注目点となる。