分散投資と量的分析による運用戦略
2026年前半の米国市場は大型テクノロジー株主導の動きが広がる中、ハーバー・キャピタルのハーバー国際コアファンドは、世界中の株式約847銘柄に分散投資することで、引き続き優れたパフォーマンスを実現しています。このファンドは量的モデルと人工知能技術を組み込み、日々3万銘柄を超える評価を実施しています。
保有銘柄数は業界平均の8倍、高い売買回転率
モーニングスターのデータによると、国際大型株ファンドの中位保有銘柄数は約109銘柄ですが、本ファンドは約8倍にあたる847銘柄を所有。2026年上半期の年間売買回転率は123%に達し、同期間のグローバル大型株ファンドの中央値約28%を大きく上回ります。ファンドマネージャーは多様な銘柄構成が個別株のリスクと価格変動を抑制していると説明します。
高度な量化モデルとAIの融合
ハーバー・キャピタルの執行役員ガブリエル・マクナーニー氏は、子会社のAcadian Asset Managementが41世代にわたる量化モデルで、企業のファンダメンタルズ、株価モメンタム、アナリストカバレッジ、バリュエーション、テクニカル指標を日々分析していると述べます。さらに自然言語処理や機械学習を用い、業界競合関係やサプライチェーンの結びつきを解析し、株価動向の予測精度を高めています。
主要構成銘柄とセクター
2026年6月末時点の上位10銘柄は、スイスのノバルティス(3.6%)、ロシュ(3.5%)、オランダASML(2.8%)、ABB(2.4%)、オランダINGグループ(2.3%)などが含まれ、医薬、銀行、半導体装置、エネルギー業界が代表されています。マクナーニー氏は、医薬品セクターが人口高齢化や大手の米国市場向け販売増から恩恵を受けている点、そしてING銀行が低評価かつ高成長であることを強調しました。
パフォーマンスは競合と指数を上回る
2019年設定の同ファンドは運用資産250億ドルを管理。2025年の機関投資家向けシェアは、MSCI EAFE指数ベースの101本中8位、3年平均では2位、5年平均は13位を占めています。過去1年および3年のトータルリターンは主要ETFやベンチマーク指数を上回りました。純経費率は0.85%で、一定期間の費用還元プログラムが含まれています。
| ファンド名 | 1年リターン | 3年年平均 | 5年年平均 | 純費用率 |
|---|---|---|---|---|
ハーバー国際コアファンド(HAOSX) | 30.7% | 21.9% | 11.3% | 0.85% |
iShares Core MSCI EAFE ETF (IEFA) | 24.7% | 16.0% | 8.9% | 0.07% |
iShares MSCI ACWI除米ETF (ACWX) | 28.5% | 17.1% | 9.0% | 0.32% |
費用と購入環境への留意点
このファンドは主に機関投資家向けで、投資には大手証券会社や資産運用サービスを通じた提供が中心となります。一部のプラットフォームでは個人投資家の直接購入も可能ですが、投資前に費用構造や一時的な手数料還元の有効期限を確認する必要があります。
ハーバー国際コアファンドの綿密な量化分析と分散投資の組み合わせは、グローバル株式市場における安定した超過収益追求の一例として注目されています。