メドトロニック、2027年第1四半期決算で堅調な成長を示す
医療機器業界の最大手、メドトロニックは今年初旬から株価が軟調でしたが、直近3カ月で反発しています。2027年度第1四半期(7月31日終了)における売上高は前年同期比13.7%増の98億ドルに達し、調整後一株当たり利益(EPS)は15.1%増の1.45ドルと市場予想を上回りました。これを受けて同社は通年の売上高成長率およびEPS見通しを引き上げています。にもかかわらず、年初来で約2%株価が下落しており、同期間のS&P500指数の12%上昇を下回るパフォーマンスです。このギャップが投資家にとって魅力的な買い場となる可能性があります。
メドトロニックの心臓消融治療製品は特に好調で、この分野の売上高は前年同期比88%増と急成長しました。将来的にはHugoと名付けられたロボット支援手術システムが市場シェア拡大を牽引し、収益貢献が見込まれます。一方で同社は糖尿病ケア事業のスピンオフを計画中で、利益率が低い同事業の切り離しにより全体の収益性改善を目指しています。また、49年連続で配当を増加させており、「配当王」入りが視野に入っていることから、安定した配当収入を望む長期投資家にとって魅力が高いでしょう。
MercadoLibre、積極的な市場拡大で利益率悪化も成長基盤は堅固
ラテンアメリカ最大のEC及びフィンテック企業MercadoLibreは、激化する競争環境の中で投資を拡大しています。無料配送エリアの拡大や金融サービス、特にクレジットカード業務の強化に資源を投入した結果、短期的には利益率と純利益が圧迫されました。加えて、貸倒引当金の増加も純利益の伸びを抑制しています。
一方で同社の2023年第2四半期の売上高は前年同期比約50%増の102億ドルに達し、強い成長を示しました。EPSは前年10.31ドルから9.19ドルに減少しましたが、無料配送拡大やフィンテックサービスの強化は既に他のEC企業で総取引額や収益向上に効果が実証されており、MercadoLibreでも前向きな影響が表れ始めています。
また、同社が築いた巨大なユーザーおよび販売者のエコシステムはネットワーク効果と高い乗り換えコストを形成し、競合優位性を強化しています。ラテン米地域は金融サービスの浸透率がまだ低く、今後もECとデジタル金融サービスが持続的な成長を支える見込みです。株価は過去1年間で約18%下落しましたが、市場成長ポテンシャルと事業拡大が続く中、割安な水準で買い時と捉えることもできます。
総括
メドトロニックは堅実な四半期決算と長期的配当増加の実績で投資価値を示し、MercadoLibreは成長を続けるラテン米EC市場で先進的投資を進めています。両社とも短期的な課題を抱えつつも、明確な成長ドライバーと収益性改善の道筋があるため、長期的な資産形成に適した銘柄と言えるでしょう。