
英国財務大臣、EUとの経済関係強化を強調
12月10日、英国財務大臣レイチェル・リーブスは、欧州の金融リーダーの面前で講演し、英国とEUのより緊密な経済関係が経済成長を促進することを述べました。これは英国のEU離脱以来、リーブスが初めてユーロ圏の組織に向けて行った講演です。彼女は、関係改善が「貿易障壁の打破」と「企業が互いの市場で物を売る手助け」を意味すると指摘しました。労働党はEU再加入の可能性を排除しているものの、リーブス氏は英国がEUとの関係を深化させたいと改めて表明しました。
保守党は、財務大臣は「壊滅的な予算措置」にどう対処するかに集中すべきだとし、それらの措置が市場の信頼を落としていると述べました。影の商務大臣であるアンドリュー・グリフィスは、リーブスを批判し、彼女が経済成長を重視するのであれば、英国首相にアメリカとの貿易協定を結ぶよう助言すべきであり、英国をEUの低成長地域に引き戻すべきではないと述べました。
ユーロ圏投資者信頼感、1年以上の低水準に
最新のデータによると、12月のユーロ圏のSentix投資者信頼感指数は-17.5に低下し、2023年11月以来の最低水準を記録しました。11月の指数は-12.8であり、予想よりも大きく減少しました。調査によると、ドイツが2024年2月に選挙を前倒しすると発表したにもかかわらず、市場の信頼は回復せず、ドイツ経済の見通しへの懸念が高まりました。ドイツの投資者信頼感指数も-33.2まで下落し、同国経済が依然として衰退のリスクに直面していることを示しています。
本日の注目データと中央銀行の決定
今日は、市場がドイツの11月CPI年率終値、アメリカの11月NFIB小企業信頼指数、そしてアメリカの第3四半期非農生産率修正値の発表に注目しています。豪州準備銀行も正午に金利決定を発表し、今後の金融政策のガイダンスに市場の注目が集まります。
米ドルが強気、経済データと地政学的状況の影響を受ける
米ドル指数は前日、上下に変動しつつも上昇し、現在は106.20付近で取引されています。最近公表されたアメリカの強力な非農業部門雇用報告と経済データが米ドルを支えています。また、地政学的な緊張が高まり避難通貨としての米ドルを後押ししました。本日は106.70付近のレジスタンスに注目し、下では105.70付近のサポートを確認します。
ユーロ/ドルは圧迫を受け続け、投資家は技術的支援に注目
ユーロ/ドルは昨日小幅に下落し、現在は1.0550付近で取引されています。米ドルの強さとユーロ圏の弱い経済データがユーロを圧迫し、特に1.0600の水準付近での技術的な売りが形成されています。今日、ユーロ/ドルは1.0650のレジスタンスに直面し、下方では1.0450付近のサポートがあります。
ポンド/ドル小幅回復、市場は英国の経済見通しを注視
ポンド/ドルは昨日、変動が落ち着き、現在は1.2740付近で取引されています。米ドルが強いためにポンドの上昇は制限されていますが、空売り解消や1.2700の水準での技術的な買いがポンドの反発を支えていました。また、英国中央銀行の利下げ予想の低下もポンドの支援となっています。今日、ポンド/ドルは1.2850のレジスタンスに直面し、下方では1.2650付近のサポートを確認します。
世界の経済と地政学的な不確実性が増す中、英国の財務大臣の発言とユーロ圏の投資者信頼感の低下が市場の注目を集めます。米ドル指数の上昇と米ドルとユーロの技術的な変動は、アメリカ経済の回復とユーロ圏の見通しに対する市場の相違を示しています。投資家は、今後発表される経済データと豪州準備銀行の金融政策決定を注意深く見守ります。
