米国の作業用ユニフォーム大手Cintas(CTAS)の株価は水曜日、買いポイントを上抜けた。過去3年間の1株利益(EPS)年平均成長率は約10%と、典型的な高成長企業とは言いにくい。一方、安定した業績推移、幅広い顧客基盤、機関投資家の需要を背景に、同社はIBD Big Cap 20と「利益予想引き上げ」銘柄のリストに入っている。
EPSと売上高の安定した伸び
Cintasの直近4四半期におけるEPSの伸び率は10~18%、売上高の伸び率は9~11%の範囲で推移した。今後数四半期の業績予想は全体として大きく変わっていないが、FactSetのデータによると、今後発表される4回分の決算に対する市場の利益コンセンサスは7月以降、継続的に引き上げられている。
こうした要因を受け、Cintasは総合評価で最高水準となる99点を獲得している。株価の需給を示す「累積/分配」評価もA+で、足元で機関投資家から強い資金需要があったことを示す。成長株の選定基準において、Cintasの特徴は業績の急拡大ではなく、利益と売上高が比較的途切れなく伸びている点にある。
500万人の労働者にユニフォームを提供
オハイオ州シンシナティに本社を置くCintasは、約500万人の労働者にユニフォームサービスを提供しており、顧客企業は100万社を超える。作業服に加え、消火器関連や救急用品などの安全サービス、清掃・衛生サービスおよび関連用品も手がけている。
この事業構成により、Cintasの収益源はユニフォームの販売だけに限られない。企業が洗濯、職場の清掃、一部の安全関連業務を専門業者に委託することで、同社には継続的に受注を得る基盤が生まれている。アナリストは、企業による非中核業務の外部委託が進んでいることに加え、技術投資が業務効率を高めている点も、Cintasの事業環境を支えているとみている。
UniFirst買収はなお規制当局の審査中
Cintasが9月23日に決算を発表した後、複数の分析機関が同社株の目標株価を引き上げた。Argusのアナリストは、企業が洗濯や職場清掃といった非中核業務をさらに外部委託することで、Cintasが恩恵を受ける可能性を指摘した。また、同社の技術投資が業務効率の向上につながっていると評価している。
Cintasは今年3月、UniFirst(UNF)を1株当たり310ドルの現金と株式の組み合わせで買収することで合意した。取引総額は約55億ドルとなる。現在も規制当局の審査が続いており、買収は今年末までに完了する見通しとされている。
マサチューセッツ州ウィルミントンに本社を置くUniFirstは、約200万人の労働者にユニフォームを提供し、安全関連サービスや施設サービスも運営している。クリーンルームや原子力産業向けの特殊衣料も事業に含まれる。買収が計画通り完了すれば、Cintasはユニフォームと関連施設サービスの提供範囲をさらに広げることになるが、想定時期に完了できるかどうかは、規制審査の進展に左右される。