Chipotleのジェイソン・キッド最高執行責任者(COO)は、従業員が仕事上の問題に直面した際、自ら対応策を考えて提案できるかどうかを、昇進候補者を評価する際のポイントの一つにしています。店舗運営で問題を完全に避けるのは難しく、現場での対応力はチームの実行力や日々の管理にも関わります。
キッドCOOは毎週約12店舗を訪問
キッド氏は毎週、Chipotleの店舗を約12カ所訪問し、各店で従業員との夕食の機会を設けています。こうした交流を通じて従業員を知り、昇進候補となる人材の様子も見ています。
従業員の評価では4つの特性に注目しており、その一つが問題に直面したときの対応です。残る3つの特性は明らかにされておらず、これだけで昇進基準の全容は分かりません。
問題の報告にとどまらず、対応案を提示
キッド氏が重視するのは、問題を上司に伝えるだけでなく、何が起きたかを説明したうえで、実行可能な対応策を考え、自分の案を示す姿勢です。次の指示を待つのではなく、問題の解決に自ら関わることが評価につながります。
業務のテンポが速い飲食店では、運営上の問題がいつ発生するか分かりません。従業員が潜在的な課題に気づき、解決に責任を持って取り組めば、業務の改善に役立つだけでなく、管理者が本人の判断力や実行力を見極める手がかりにもなります。
上司には経緯と選択肢、自分の提案を伝える
問題が起きたら、まず数分かけて対応の選択肢を整理します。上司に報告するときは、経緯を説明し、考えられる案を一つか二つ挙げたうえで、どの案がよいと考えるかを伝えるのが具体的な方法です。管理者が状況を把握しやすくなると同時に、従業員が自ら対応を進めようとしていることも示せます。
これは、仕事上の問題すべてを従業員が引き受けるという意味ではありません。困難を伝えるだけで終わらせず、初期の対応案も添えて、チームが次の行動を判断しやすくすることが要点です。キッド氏は店舗訪問やチームとの交流を通じて日頃の仕事ぶりを見ており、実際の問題への向き合い方も、より大きな責任を担えるかを判断する材料の一つにしています。