
日本が首位を維持、英国はさらに追加購入
米国財務省が6月18日に発表した国際資本移動報告書(TIC)によると、2025年4月、世界の主要債権者の中で、日本はアメリカ国債を37億ドル増やし11345億ドルに達し、首位を維持しました。英国は284億ドルを大幅増加させ、総額8077億ドルに達し、2位を維持しました。
中国は減持傾向を継続
中国は4月に82億ドルのアメリカ国債を減持し、保有規模は7572億ドルに下がりましたが、それでもアメリカの第3位の海外債権者の地位を維持しています。これで中国は2か月連続でアメリカ国債を減らしています。3月には189億ドル減らし、1月と2月にはそれぞれ18億ドルと235億ドル増やしました。
長期的な視点から見ても、2022年4月以降、中国はアメリカ国債の保有を1兆ドル以上には戻せておらず、全体として徐々に減少する傾向があります。2022年から2024年にかけて、中国は総計2813億ドル、内訳は1732億、508億、573億ドルを減らしています。
米国債市場の変動の中で、資金流出が加速
4月はアメリカ国債市場が大きく変動していた時期です。TIC報告書によれば、その月における海外からアメリカへの長期、短期証券及び銀行現金流の純流出合計は142億ドルです。
特に、海外の民間資金の純流入は31億ドルでしたが、公的資金は173億ドルも純流出しました。加えて、海外でのアメリカ長期証券の純売却額は506億ドルで、3月の1832億ドルの純買入を大きく上回りました。株式スワップやその他の要因を考慮した調整後のデータでも、4月には78億ドルの米国長期証券が純売却され、市場のリスク回避感情が高まっていることを示しています。
地政学的リスク及び金融政策の影響が継続
現在、アメリカ国内は関税政策の不確実性、連邦準備制度理事会の金利政策の変更、そして世界の地政学的緊張が続いており、これらが海外投資家がアメリカ国債を減らす重要な判断要因となる可能性があります。
日本と英国の増持がアメリカの信用に対する長期的な信頼を反映していますが、中国を含むいくつかの債権国の継続的なポジション縮小は、世界市場がアメリカ国債の先行きに対してより慎重な態度を持ち始めている可能性を示しています。

