Gateが予測市場向けのEvent Contracts Builderをリリース
パナマ拠点の暗号資産取引所Gateは2023年8月、ブローカーや取引プラットフォーム向けに予測市場機能を簡単に導入できる白ラベル製品「Event Contracts Builder」を発表した。Gate DexBuilder部門の責任者ジェイソン・ファン氏は、このツールが企業の技術リソースやインフラ投資を抑制しつつ、予測市場モジュールの開発・展開を迅速化すると説明している。
予測市場の台頭とGateの戦略的展開
近年、KalshiやPolymarketといった予測市場プラットフォームがユーザーの市場センチメント把握手段として注目を集めている。Gateは当初Polymarketと提携し、内部でPolymarket Builderツールを活用して自社製品へ市場機能を組み込んできた。ファン氏はこの実績がEvent Contracts Builder独自開発の原動力となり、より幅広いパートナーや法人顧客層をターゲットに競争力を高める狙いを明かした。
300万ドルの開発支援プログラムを設立
製品リリースと同時に、Gateはイベントコントラクトを軸としたアプリ開発を促進するため、総額300万ドルの助成金プログラムを用意した。ファン氏によれば、この資金はすべてGateが負担し、選出されたチームには開発経費の一部補助に加え、技術支援・マーケティング支援・メディア露出機会を提供するとしている。プログラムは初期段階であり、現在は初期応募者の選考が進んでいる。
創業者ファン氏の多彩な経歴
ジェイソン・ファン氏はメディアやゲーム分野でキャリアを積み、カナダのBroadbandTVやAzubu esports、さらに中国のアリババやバイトダンスにてTikTokのグローバル展開に関与した経歴を持つ。2021~2022年の暗号資産市場の激しい変動期に業界入りし、Web3プロジェクトを経てSei FoundationやBybit米国法人で経験を深めた。2023年7月、香港、日本、ドバイ、マルタにも拠点を持つGateに参加し、予測市場事業のグローバル展開を推進している。
GateのEvent Contracts Builderと資金提供策は、予測市場がデジタル金融エコシステムの中で重要な役割を強めていることを示す。同時に暗号資産取引所が多様化する顧客ニーズに応えるため、新たな製品・協業展開を積極的に模索している実態も浮き彫りにする。今後はこれらのツールが具体的に各種ビジネスシーンでどのように活用されるか、並びに規制面の変化が市場拡大に及ぼす影響が注目される。