約4億7300万枚のXRPを保有するEvernorthの株価が、10月のナスダック上場後に大きく下落しました。同社が提出した初期S-1届出書では、21人の保有者に関係する約7370万株のA種株式が、将来の転売に向けて登録されています。登録によって直ちに売却が始まるわけではありませんが、株式の供給やXRP保有戦略を評価するうえで、投資家の注目点となっています。
XRPN、上場来高値19.39ドルから10.05ドルに下落
Evernorthはティッカーシンボル「XRPN」で取引されており、1株当たりのXRP保有量を増やすことを中核戦略に掲げています。同社は2026年10月12日にナスダックへ上場し、株価は一時19.39ドルまで上昇しました。しかし11月5日の終値は10.05ドルとなり、上場後の終値としては最安値を記録。上場来高値からの下落率は約47%に達しました。
上場初期の上昇分は、その後の株価下落で縮小しています。上場はSPACとの合併を通じて実現し、合併は10月9日に完了しました。取引完了前には、SPACの公開株式の約80%について投資家による償還が行われており、当初の公開株主の相当数が合併前に保有株を手放したことを示しています。
初期S-1で約7370万株を転売対象に登録
10月30日に提出された初期S-1届出書では、21人の証券保有者に関係する約7370万株のA種株式が登録されました。この株数は、同社の発行済みA種株式の約3倍に相当します。登録は保有者が将来株式を転売するための手続きですが、全株が直ちに売却されることを意味するものではありません。実際に売却できる時期は、ロックアップ契約などの条件にも左右されます。
届出書に関係する支援者には、Ripple、Arrington、Larsenと関係する事業体が含まれます。これらの関係者は6カ月間のロックアップに同意しており、期間は2027年4月に終了する予定です。そのため、7370万株という登録規模は、ロックアップの期間と合わせて捉える必要があります。短期的に市場で取引できる株式が同数増えるわけではありません。
XRP保有戦略と株式の供給見通しが焦点
Evernorthの株価には、保有するXRPの規模や1株当たりの準備高を増やす戦略に加え、上場後の値動きと転売可能株式の供給見通しが影響します。同社は約4億7300万枚のXRPを保有していますが、株価は高値から約47%下落しており、デジタル資産の保有を軸とする上場初期の評価が維持されていない状況です。
投資家が確認すべきなのは、株式の登録、ロックアップの終了、実際の売却がそれぞれ別の段階だという点です。現在示されているロックアップは2027年4月に終了しますが、登録された株式が売却されるか、また売却がいつ行われるかは、保有者の判断と適用条件によります。