暗号資産取引所Bitrueは2026年11月6日、ブランドの中心に「Bitrue AI」を据える方針を発表しました。ユーザーはAIによる取引戦略や市場分析ツールを無料で利用できます。XRP関連の取引商品も継続して提供します。AIを個別機能からプラットフォームの主要な入口へと位置づけ直す一方、ツールが提示する戦略は取引結果や収益を保証するものではありません。
XRP取引の実績を土台にAI分析を拡充
2018年に設立されたBitrueは、XRP取引への対応で知られてきました。同社によると、XRPを基軸通貨とする取引ペアを導入した最初期の取引所の一つで、現在も多くのXRP取引ペアを提供しています。ユーザー数は4,000万人を超えるとしています。今回のブランド変更で既存の取引事業を置き換えるのではなく、取引サービスにAIを活用した分析機能を加える方針です。
Bitrueは、個人投資家がアルゴリズムや自動化システムと同じ市場で取引する状況を踏まえ、AIツールを商品構成に組み込んだと説明しています。同社は2025年11月に、複数の大規模言語モデルを使ったAIコピートレードを開始。2026年には、判断の根拠を説明するAI取引アシスタント「Bitrue AI」を投入し、最近では関連機能の対象を先物市場から現物市場にも広げました。
先物・現物の戦略と市場分析を提供
Bitrue AIは同プラットフォームのユーザーに無料で提供されます。先物向けツールは、足元の市場データをもとにグリッド戦略を生成し、ユーザーは利確、損切り、最大ドローダウンの条件を設定できます。現物向けには、バックテスト済みのグリッド戦略を用意。レバレッジは使わず、短期・中期・長期の保有期間別に分類しています。
市場分析の要約では、トレンドの強さ、モメンタム、ボラティリティなどの指標を扱います。各戦略には、生成時に考慮した要素を説明する短い解説が付きます。Bitrueによると、戦略ページのパラメーターは市場の変化に対応するため15分ごとに更新されます。提示内容は確定的な判断ではなく、利用者自身が条件やリスクを確認する必要があります。
GPTやClaudeなど複数モデルを活用
Bitrue Research Instituteは同社の社内研究部門です。Bitrueによると、研究者も一般ユーザー向けのAIツールを使って市場データを処理し、複数のシナリオで戦略のパフォーマンスを検証しています。同社は、こうした社内利用によってデータ処理の効率を高めるとともに、日々の調査を通じてツールを検証できるとしています。
Bitrue AIはGPT、Claude、DeepSeek、Grokなどの大規模言語モデルを採用しています。同社は単一モデルに依存せず、新しいモデルを継続的に評価し、同じ市場データに対する各システムの解釈を比較すると説明しています。一方、発表では戦略生成における各モデルの具体的な比重や評価指標は明らかにしていません。
XRP/USDTもAI戦略の対象に
XRP/USDTはBTCやETHなどの主要資産とともに、Bitrue AIの戦略対象に含まれています。XRP保有者は、システムが生成する戦略や関連する市場シグナルを確認し、自らリスク上限を設定できます。同社は、研究チームが定期的な調査や市場情報の更新を通じて、XRPコミュニティ向けにAIを活用した市場分析を提供する計画も示しました。
AI機能は、既存のXRP取引ペアやフレキシブル・ステーキング商品と並行して提供されます。ツールはプラットフォーム内の関連ページから利用できますが、地域によって提供状況が異なる場合があります。利用前に現地での提供可否と個別の設定条件を確認する必要があります。Bitrueが制限地域として挙げているのは、米国、カナダ、英国、欧州経済領域(EEA)、中国などです。