
業績のポイント:利益が予想を超え、利益率が上昇
ソニーグループは2025年12月までの四半期業績を発表しました。営業利益は前年同期比22%増の5150億円で、市場コンセンサスを約9%上回りました。四半期の営業利益率は11.5%から13.9%に上昇しました。同期間の純利益は前年同期比11%増の3773億円で、四半期収入は約3.714兆円となり、市場予想も上回りました。
通年見通し引き上げ:営業利益は1.54兆円を目指す
今季の成績を受けて、ソニーは2026年3月期の通年見通しを引き上げました。通年の営業利益見込みを約8%増の1.54兆円に修正しました。同時に、通年収入見通しを12.3兆円、通年純利益見通しを1.13兆円に引き上げ、関税要因が営業利益に与える影響を約500億円と再確認しました。
部門ごとの成果:ゲームが「利益を稼ぎ」、音楽とセンサーが「成長を補う」
事業構造の観点から見ると、ゲームは依然として利益の中枢です。ゲーム部門の営業利益は前年同期比19%増の1408億円で、ソフトウェア販売の好調と円安によって押し上げられました。ハードウェア面では、四半期中のPS5出荷が800万台で前年同期比16%減少しましたが、PlayStation Networkの月間アクティブユーザーが増加し、プラットフォームの粘着性が強まりました。
さらに、スマートフォン向けイメージセンサーの売上高は前年同期比21%増加し、音楽事業もストリーミング、ライブイベント、関連グッズからの収入が前年同期比13%増加しました。
株主還元と一時的要因:買い戻しの拡大、投資収益の増加
ソニーは買い戻し規模を当初予定の1000億円から最大1500億円に引き上げると発表しました。また、Peanuts Holdingsにおける株式から約450億円の評価益を得ることを示しました。
コストとサプライチェーン:メモリーチップの値上がり圧力は依然として存在
市場はメモリーチップ価格の上昇がハードウェアの利益を圧迫することを懸念しています。ソニーの経営陣は、年末の消費旺季に備えて必要最低限のメモリー量を事前に確保したと述べ、供給業者との協議を続けて需要を満たす方針です。同時に、ソフトウェアとネットワークサービスの構造でより高価な部品コストを相殺し、ゲーム開発でAIを積極的に使用して効率を高める計画を立てています。
