
解雇が続く:書籍とKindle部門も削減対象に
アマゾン社は現地時間6月6日、書籍事業部門で新たな解雇を行ったことを確認しました。対象にはGoodreadsの書評プラットフォームやKindle電子書籍業務の従業員が含まれます。広報担当者によれば、今回の解雇は大規模ではなく、影響を受けるのは100人未満で、「効率を高め、運営構造を簡素化する」のが目的だといいます。
この調整は、アマゾンが組織構造を改善し続ける中での最新の一歩を示しています。同社は、関連ポジションの削減は事業の成長目標と将来のロードマップにより良く貢献するためだと述べています。
複数部門の「スリム化」戦略は継続
最近では、アマゾンは小規模な解雇を頻繁に行っています。今回書籍事業が影響を受けたことは、解雇戦略がコンテンツやユーザーコミュニティプラットフォームにも広がっていることを示しています。
それ以前には、アマゾンはデバイスおよびサービス部、Wonderyポッドキャストチーム、リテール店舗管理やコミュニケーションスタッフなど、複数の部門で解雇を実施済みです。解雇が続く一方で、今年第1四半期においては、昨年の第4四半期と比べて全体の従業員数が約4,000人増えました。
アマゾンの広報担当者は、これらの決断は「難しい選択」ながら、長期的な事業の最適化と組織の柔軟性向上のためには不可欠なステップであると補足しました。
CEOジャシーによる「官僚主義」の改革
首席執行役に就任以来、アンディ・ジャシー(Andy Jassy)は階層削減と執行効率の向上を強調してきました。彼は以前から公に、会社が「管理層の構造が複雑すぎる」ことに直面しており、柔軟性と実行力を回復するために迅速な調整が必要だと述べています。
過去2年、マクロ経済のプレッシャーとEC事業の成長鈍化の中で、ジャシーは内部のスリム化を加速させ、解雇戦略は彼の改革計画の重要な一部となっています。
書籍業務の解雇は何を意味するのか?
書籍業務はアマゾンの全体のエコシステムで独特な地位を占めています。同社はオンライン書店として始まり、KindleとGoodreadsはその読書製品マトリックスの重要な構成要素です。このため、この領域での解雇は特に注目されています。業界関係者の中には、アマゾンがコンテンツプラットフォームの戦略的価値と収益性を再評価している可能性があると考える人もいます。
ある分析によれば、Goodreadsは近年、ユーザーの伸びと製品革新において進展が遅く、KindleのコンテンツエコシステムはApple BooksやKoboなどの競争相手から継続して挑戦を受けています。今回の解雇は、おそらくこれらの業務の将来の方向性に対する社内の調整性向を反映している可能性があります。
投資家の反応は静か 株価小幅回復
解雇の発表にもかかわらず、アマゾンの株価は木曜日の取引で0.3%上昇し、207.91ドルで終えました。2025年初来、同株は累計5.6%下落しており、市場はその解雇策に比較的冷静な反応を示しています。
投資家の多くは、組織構造のスリム化がコストの制御と中長期的な収益性の向上に寄与すると考えており、とりわけ技術業界全体が「質と効率の向上」周期に入っている背景では重要とされています。

