ジョン・タヌスがアップル新CEOに就任
2026年9月1日、アップルはジョン・タヌスを新たな最高経営責任者(CEO)に正式任命しました。従来のCEOティム・クックは退任し、取締役会議長に就任します。この経営トップ交代は今年4月に取締役会で全会一致で承認され、数か月間の準備期間を経て実現しました。
アップル株価の現状とCEO交代による過去の動向
8月28日時点のアップル株価は319.70ドルと歴史的な高値に近づいていますが、7月の最高値からはやや調整されています。過去に大手テクノロジー企業でCEOが交代した際の直後一年間の株価変動は幅が大きく、最低で38%の下落、最高で76%の上昇が観測されています。顕著な売り圧力は見られていません。
米国の金融機関バンク・オブ・アメリカはアップル株の「買い」評価を継続。アナリストのワムシ・モハンは、アップルのコア事業が安定して推移すると予測し、タヌス新CEOが人工知能(AI)分野への投資拡大を促す可能性を指摘しています。オプション市場も活発で、強気・弱気双方のセンチメントが入り混じる状況です。
ハードウェア技術の豊富な経験を背景に
タヌスはアップルで25年以上勤務し、iPhone、Mac、Apple Watchのハードウェア設計を長く担当してきました。また、iPad、AirPods、Vision Proヘッドセットの関連事業も管理しています。その技術的な強みはCEO就任後の戦略転換の鍵となるでしょう。
ティム・クックは今後、政府対応に専念します。独立取締役会議長にはアーサー・レヴィンソンが就任しました。8月28日の株価は1.63%上昇したものの、時価総額は7月の5兆ドル超から約6%下がった水準にあります。
AI戦略がタヌスCEOの最重要課題に
タヌスのCEO就任直後、アップルはAI戦略の実現に向けた課題に直面しています。クックは最新の決算説明会で、AI関連の計算能力需要が現体制の供給能力を超える可能性に言及し、「羨ましい悩み」と表現しました。
アップルは9月22日に新Mac用OS「macOS Golden Gate」と、Siriに統合される新AI機能を含むiOS 27をリリース予定です。さらに9月9日の秋季発表会では折りたたみ式iPhoneの発表が噂されており、タヌスがハードウェア技術をAI応用に活かせるかが注目されます。
市場はアップルのハードウェアの強みとAIイノベーションの融合を注視しており、タヌスCEOのリーダーシップと戦略方針が今後の株価や事業展開の焦点になっています。