世界的液化天然ガスの需要が継続的に増加し、供給の構造が変わる中、エネルギー投資機関EIGの傘下であるMidOcean Energyは、日本のJERAが保有する一部のオーストラリアLNGプロジェクトの権益を買収することで、その国際資産の版図をさらに拡大することを発表しました。
取引構造と資産配置
会社が公表したところによると、MidOceanはシェブロンが運営するGorgonプロジェクトの持分を1.417%に増やし、Inpexが主導するIchthysプロジェクトの0.735%の権益を取得します。事情に詳しい人物は、取引規模が5億ドル以下であり、2026年上半期に完了すると見込まれています。
この動きは、MidOceanが世界的な多様化LNG投資ポートフォリオを構築する戦略の一部です。同社は以前からシェルが運営するクイーンズランドカーティスLNGプロジェクトの1.25%の持分を保有しており、2024年には初めてGorgonプロジェクトに参入しました。
市場の需給と戦略的意義
業界では、未契約のLNG資源が現在の市場環境でより高い取引価値を持つと一般的に考えられています。地政学的リスクが供給の不確実性を高め、スポットLNGのコストが一時的に上昇しているため、エネルギー企業は柔軟な資産配置を通じて貿易能力を強化しています。
JERAのポートフォリオ調整
JERAは、オーストラリアのWheatstone、Barossa、Scarboroughなどの天然ガスプロジェクトへの投資を継続するとともに、米国とカタールとの取引を通じて供給源を拡大し、一つの地域への依存を減らすことを表明しました。市場関係者は、高炭素強度資産の一部を売却することは、企業がエネルギー転換の圧力下で資産の再バランスを図っていることを反映していると指摘しています。