カナダの金融機関Canaccord Genuityは、米国「銀行秘密法」に違反したとして8000万ドルの罰金を支払うことに同意しました。これは、米国の規制機関によるブローカー・ディーラーに対する最大のマネーロンダリング防止罰金となります。
米国財務省金融犯罪執行ネットワーク(FinCEN)の調査によると、2019年から2022年にかけて、同機関は少なくとも160件の疑わしい活動報告書を提出していませんでした。
これらの報告書は、マネーロンダリング、詐欺、または違法な資金流れのリスクを規制当局に開示するべきでした。
FinCENは、疑わしい取引の一部がシステム内に数ヶ月から数年にわたって未審査で残っていたことを指摘し、そのマネーロンダリング防止監視システムに構造的な欠陥があることを示しました。
ロシア資金移転に関与
規制当局は、キプロスの会社の口座が、ロシアのオリガルヒが資金をロシアから移転するのを助けるために使われたと指摘しました。
さらに、調査では2人のコンプライアンス担当者が内部記録を偽造し、同社が取引監視審査プロセスを完了したように見せかけたことが明らかになりました。
規制協力と罰金の分配
この罰金は、米国財務省、米国証券取引委員会(SEC)、および金融業規制局(FINRA)が共同で執行します。
和解条項に基づき、同社が独立したコンプライアンス顧問の提案する改善措置を遵守した場合、財務省は500万ドルの罰金を減免します。
同社は7500万ドルの最終罰金額に対する財政的準備を進め、コンプライアンスシステムのアップグレードを継続しています。
資産管理ビジネスの規模
公開データによれば、2025年末時点で、Canaccord Genuityのグローバル資産管理ビジネスの管理資産規模は1448億カナダドル、約1063億米ドルです。
規制当局は、今回の執行措置は金融機関がマネーロンダリング防止義務を果たす責任を強化し、金融システムの完全性を維持することを目的としていると述べています。