CoinbaseがBaseチェーンで株式トークンの取引をスタート
Coinbaseは8月28日、Baseネットワーク上で代替可能な株式トークンの提供を正式に開始し、アップル(Apple)とNVIDIAの部分株式でサービスを開始しました。米国以外の適格ユーザーは、自己管理ウォレットで実物株保有を証明するトークンを保持できるほか、Aerodrome取引所で取引し、Aaveのプラットフォーム上で担保に供することも可能です。初日のAEROトークンは13%以上値上がりしました。
このサービスは、規制当局の許認可を得た証券会社兼カストディアンのAlpacaが実物株を保管し、ユーザーが保有するトークンが現物資産に直結する形式です。単なるデリバティブではなく実株式と連動するため、株主権利が維持されます。CoinbaseはB20と呼ばれるトークン規格を適用し、配当や株式分割による調整もトークンの残高変更なく運用可能で、貸借ポジションや流動性プールへの影響を抑えています。
米国規制の不透明さを背景に海外重点でサービス展開
今回のローンチは、米国居住者が利用できない製品を提供する動きの一環で、先週CoinbaseはBase上で永続先物契約を展開する際にも米国・英・加ユーザーを除外しました。加えて、Robinhoodも独自Layer 2ブロックチェーンで120ヵ国以上でトークン化株式を含むサービスを展開する一方、米国内利用者は対象外としています。
Robinhood創業者兼CEOのヴラド・テネフ氏は最近の公の発言で、米国の規制整備が遅れることで、世界で米資産の所有権が拡大していく一方で、米国投資家がその恩恵を受けられない事態を懸念しています。米証券取引委員会(SEC)の株式トークンに対する規制の猶予措置はまだ明確化しておらず、最新の暗号資産規制案もトークン発行を主に対象とし、株式トークンには直接触れていません。
Baseのチームによれば、今後数週間で他の銘柄や実物資産のトークン化製品が順次導入される予定です。インフラは整い始めているものの、米国での包括的な展開には引き続き規制動向が鍵となります。
暗号資産市場動向と関連ニュース
この日の主な仮想通貨相場では、ビットコイン(BTC)が約2%上昇し79,100ドル付近まで戻しました。イーサリアム(ETH)は横ばいの2,480ドル前後、ソラナ(SOL)は約5%の上昇で99ドルに達しています。その他、Stox(STX)、Injective(INJ)、S&P500連動トークン(SPX)も3%以上の上昇でした。
商品市場では原油価格が82.60ドルまで下落、一方で金は4,690ドルで堅調でした。株価指数先物はダウ工業株平均が0.4%、ナスダック指数が0.8%の上昇を示しました。
政治面では、暗号資産の権利保護を唱える「Stand With Crypto」が32名の上院・下院議員候補を支持表明。両党にまたがる支援はデジタル資産の政治ロビー活動が増加していることを示します。
機関投資家の動きとしてStrategy社はMicroStrategy(MSTR)の株式売却で20.1億ドルの資金調達に成功し、約15.9億ドルの現金準備を構築。引き続き84万BTC前後のビットコイン保有を維持し、Strive社は約7.3万ドルの平均取得価格で1,110BTCを積み増し、保有を21,356BTCに拡大しました。Bitmineも約3.2万ETH、約8,100万ドル分を買い増しし、総保有目標の5%に接近しています。
規制面では米財務省海外資産管理局(OFAC)がイランの暗号資産関連事業を包括的に制裁対象に追加し、金・テクノロジー・航空分野を含む広範囲の産業に影響を及ぼしています。
ブロックチェーンプロトコルとネットワーク利用動向
HyperliquidのHyperEVMは8月23日に日次収益で50万ドル超えの最高値を記録。KinetiqはHyperliquid基盤の第2層ネットワークElysiumを公開し、独自トークンHYPEをガス支払いに利用、収益の一部をKNTQトークン買い戻しに充てています。Pumpfunプロトコルは8月17-23日の間に1,248万ドルの手数料収入を達成し前年同期比16%増加、関連ガバナンストークンの累計バーン量は16%以上に達しています。
Inkチェーン上のQuotronsはNVDA、AAPL、TSLA、SPYなどの株式トークンプールを立ち上げ、Uniswap v4アーキテクチャを採用。取引手数料の半分をプラットフォーム保有者に還元する新たな流動性設計を導入しました。
NFT市場とチェーン上の活動状況
NFT市場は全体的に安定傾向。Punksは1%上昇し32.4ETH、BAYCは1%弱下落して8.2ETH程度。Quotrons、Cash Cats、KYCは当日のNFTコレクションでそれぞれ190%、57%、45%の上昇率を見せています。
また、FWAIRによる新PFPシリーズがOpenSeaで急速に取引量を伸ばし、24時間で3,000万ドル超の流通が発生。これに伴いイーサリアムのメインネットのガス代が急増し、NFT市場の活況下でもオンチェーンリソースへの負荷が増大している様子がうかがえます。