
米国ディズニーは2026会計年度第1四半期(2025年12月27日まで)の業績を発表しました:売上高は前年同期比5%増の260億ドル、税引前利益は約37億ドル。調整後の一株当たり利益は1.63ドルで、前年同期を下回ったものの、市場予想を上回り、報道によってプレマーケットでの株価が上昇しました。
決算の核心:収入は堅調に増加も、利益は「パーク偏重」
利益構造から見ると、エクスペリエンス事業(テーマパーク、クルーズ、消費財など)が今期の最大の支柱となりました。この部門の収入は過去最高となる100億ドル、部門営業利益は33億ドル。企業は米国国内のパークでの入場者数が小幅増加し、来場者の一人当たりの消費も引き続き上昇したことで、「キャッシュカウ」としての属性がさらに強化されたと明かしました。
ストリーミングが回復継続:SVOD利益は4.5億ドルに上昇
伝統的な線形テレビの弱体化と対照的に、ストリーミングの利益改善は続いています。企業はSVOD(Disney+やHuluなどのサブスクリプションサービスを中心とした)の営業利益が前年同期比で約1.89億ドル増加し、4.5億ドルとなったことを発表。関連事業の収入も二桁成長を維持し、利益率は1桁台中高位に近づきました。
複数のウォールストリートメディアは今期のハイライトを「ストリーミングの収益性」と「エクスペリエンス事業のレジリエンス」の相乗効果に帰し、こうした構造的改善が単季の純利益の変動よりも市場価格設定に影響を及ぼすとしています。
映画とテレビ:興行収入が収益を牽引も、コストと広告が利益を圧迫
エンターテインメント部門の今期収入は前年比で増加したものの、営業利益は明らかに減少しました。企業は、コンテンツ制作、番組、マーケティングへの投資が増加したことや、広告部分でも基数要因の影響を受けたことを圧力の理由に挙げました。
特筆すべきは、企業CEOが決算発表声明で『ズートピア2』や『アバター:炎と灰』が2025年に「10億ドルの興行収入」を達成する可能性を名指しで言及し、これらの主要IPが劇場、ストリーミング、ライセンスとパークなど複数の事業ラインを横断して連携を形成できることを強調しました。
スポーツ事業が短期的に圧力を受ける:YouTube TVの断供で約1.1億ドルの打撃
スポーツ部門については、企業がこの部門の営業利益が前年同期比で下降したことを発表しました。著作権や制作コストの要因に加え、YouTube TVの短期的な断供が業績に約1.1億ドルの悪影響を与えたことが、今期の足かせの一つになっています。
ガイダンスと後任人事:年間でも「二桁成長」にベット、新CEOが次の変数に
今後を見据えるにあたり、ディズニーは2026会計年度の「調整後EPSの二桁成長」の見通しを維持し、営業キャッシュフロー約190億ドル、株式買い戻し計画の推進などの目標を掲げました。同時に、第2四半期のスポーツ部門は著作権費用の上昇の影響を受けること、エクスペリエンス事業の利益成長率もやや控えめになる可能性があると指摘しました。
