ニュージャージー州の証券規制当局は10月30日、Coinbaseのステーキングサービスをめぐる2023年の命令を撤回しました。これにより、500万ドルの罰金と、州内住民が同プラットフォームで新たにステーキングすることへの制限も取り消されました。ただし、州当局が再び訴訟を起こすことは妨げられていません。サービスの適法性に関する最終判断は示されておらず、米国ではなお4州が新規ステーキングを制限しています。
撤回は州法違反の有無を判断せず
ニュージャージー州証券局は2023年6月、Coinbaseが提供するステーキングサービスを未登録証券に当たると判断しました。当時、州司法長官室は、州内で145,270人がこのサービスを利用しているとしていました。その数週間後、Coinbaseは4州でステーキングサービスを停止しました。
10月30日の撤回命令には、Coinbaseのステーキングの仕組みが州法に違反するかどうかについての判断はありません。また、州側が今後、案件を再び提起しないとする記載もありません。今回の措置は従来の命令を取り消したものであり、サービスの適法性を最終的に認めたものではありません。
命令に署名したのは、証券局のKeith A. Alt局長代行です。Coinbaseの最高法務責任者Molly Abraham氏は、ニュージャージー州のユーザーは過去3年間に数百万ドル相当のステーキング報酬を得る機会を逃したと述べました。制限の撤回でユーザーが再び参加できる可能性はありますが、サービスの再開時期や対象資産、利用条件は明らかになっていません。
4州の制限は継続、報酬収入は前四半期比54%減
ニュージャージー州の決定は、他州の規制には影響していません。4州では引き続き新規ステーキングが制限されていますが、州名や、これらの州がニュージャージー州に続くかどうかは示されていません。ステーキング商品への対応は州ごとに異なっており、プラットフォームと利用者には各州の判断を見極める必要があります。
規制をめぐる動きと並行して、Coinbaseのステーキング関連報酬収入も減少しています。同社の第3四半期の収入は8,570万ドルで、前四半期から54%減りました。前年同期との比較については、具体的な変動率は示されていません。ステーキング収入はCoinbaseの事業とCOIN株主に関わる項目であり、規制の変更と収入減少が同じ時期に起きています。
確認できるのは、ニュージャージー州が2023年の命令と500万ドルの罰金を撤回した一方、再提訴の余地を残したこと、そして他の4州では制限が続いていることです。州内ユーザーがいつステーキングを再開できるか、また法的争いが再燃するかは、今後の州当局の判断とCoinbaseの対応に左右されます。