米国商業収益が政府案件に迫る
Palantir Technologiesの最新決算によると、2026年第2四半期の米国市場における商業収益は7.64億ドルで前年比149%増、前期比28%増となりました。一方で同期間の政府収益は8.09億ドルで前年比90%増、前期比18%増にとどまり、両者の差額はわずか4500万ドルまで縮小しています。商業セグメントの成長速度が政府部門を大きく上回ることが明確です。
収益構造の変化が鮮明に
四半期ごとの伸び率を当てはめると、2026年第3四半期には商業収益が約9.8億ドルとなり、政府収益の約9.55億ドルを超えるとの見込みです。Palantirは年次の米国商業収入予測を34.24億ドル以上に引き上げ、自由現金流予測も45億ドルから47億ドルへと上方修正しました。これは拡大が続く商業事業の全体財務への寄与が顕著であることを示しています。
「AI主権」の需要が商業顧客の拡大を後押し
CEOのAlex Karp氏は成長要因として、「AI主権」への顧客需要の高まりを挙げています。自企業のデータ管理や意思決定を自らの手に置きたいという企業が増えていることが、商業案件の急速な成長を支えています。大型政府案件の契約獲得が一時的に遅れる可能性はあるものの、商業契約の残存価値は前年同期比124%増の62億ドルと堅調です。
商業収益の台頭が成長ペースに影響
収益構造のシフトにより、Palantirの成長率はこれまでより速いペースで推移すると見られます。従来政府案件が収益規模の大半を占め成長を抑制していましたが、商業部門の比率向上で全体としての成長指標が上がるためです。これに伴い、市場からの評価も政府予算の周期に左右されにくい、より広範な商業市場の潜在力に焦点が移る可能性があります。
2026年第3四半期決算に注目
商業収益が政府収益を超えるという予想は、2026年11月に発表される第3四半期決算で確認される見通しです。四半期ごとの成長は変動があり得るものの、商業部門の高い年間成長率により、同年中に収益構造の転換が実現する根拠となっています。