ビル・コークのアスペン52エーカー豪邸、競売で大幅値下げ落札
コーク家の億万長者ビル・コークは、コロラド州アスペンの52エーカーの大規模な邸宅を競売にかけ、3350万ドルで売却した。この価格は数年前の最高希望価格1億2500万ドルを大きく下回り、市場価格と希望価格の大幅な乖離を浮き彫りにした。
長期にわたる価格調整の経緯
ビル・コークは2007年に2650万ドルでこの物件を取得した。当初は牧場とイベント会場として利用されていたが、約31エーカーを追加購入し合計52エーカーに拡張した。2015年に初めて1億ドルで売り出したものの、2016年には8000万ドルに値下げしても売却に至らず。2020年に追加分の31エーカーを1450万ドルで売却し、主宅と残りの土地は保持し続けた。
2025年初旬に物件全体を1億2500万ドルで再度市場に出したが、反応はいまひとつで、年末には9900万ドルまで値下げした。最終的に販売を加速するため、2026年7月に競売方式に切り替え、このタイミングで3350万ドルで成立した。
豪邸の仕様と市場動向
主宅の面積は約1万6600平方フィートで、ゲスト用の小屋が7棟に分かれている。フィットネス施設を含む総建築面積は25277平方フィートに及び、寝室14室、バスルーム17室を備える。敷地内には温泉プールやハイキングコース、高山トレーニングルームも整い、市中心部からは車で約11マイルの距離に位置する。
今回の落札価格は当初の希望価格の約3分の1以下であり、2026年6月に近隣で成立した1200万ドルの牧場売買と比較しても割高感がある。しかし、米フォーブスによればビル・コークの個人資産総額は約20億ドルであり、1983年には持ち株の一部を兄弟に47億ドルで売却している。
高級不動産市場の流動性課題と今後の注目点
今回の落札は、アスペンのような富裕層が集まるスキーリゾート地における高級不動産市場の価格設定と実際の取引価格の乖離を示す事例となった。長期間にわたり売却できなかったことは、流動性の低さや購入ニーズの変化を映し出している。今後、この地域の高額物件の価格動向と売却実績は、投資家や不動産業界の注目を集める重要な指標となるだろう。