ダウ先物、週日晚に市場と同時開幕
ダウ・ジョーンズ工業株平均の先物取引は米東部時間日曜日午後6時に開始。S&P500先物、ナスダック100先物も同時に開設される。なお、米国は翌日の月曜がレイバー・デーで休場となるものの、先物市場は通常通り日曜夜から月曜にかけて取引を継続する。特に今週水曜日に控えたアップルの新製品発表会と直近の重要なインフレ指標の発表が短期の市場動向を左右しそうだ。
半導体株が鮮明な買いシグナル、NvidiaやMicronが堅調推移
先週の米株式市場はレンジ相場に近い動きながら、油価や米国債利回りの上昇にもかかわらず主要指数は21日移動平均線上に回復した。中でも半導体セクターの活発な動きが目立ち、Nvidiaが週間で約5.9%上昇し230.36ドルまで大きく買われ、テクニカル上のカップウィズハンドル形成の買いポイント227.92ドルを突破した。Micron TechnologyとSandiskもそれぞれ9%、17.2%の上昇を見せ、ストレージ向け半導体の需要の強さを示した。またSKハイニックス(韓国)とTSMC(台湾)も金曜日に堅調。特にTSMCは50日移動平均線を回復し、428.91ドルで引けた。
アップルCEOジョン・ターナス初の新製品発表会が注目
アップルは今週水曜、太平洋時間午前10時から「驚きと輝き」をテーマに新製品発表会を開催する。同社新任CEOのジョン・ターナスにとって初の大型イベントとのことで、市場関係者は初の折りたたみ式iPhoneの公開に強い関心を寄せている。報じられるところによれば、製造難航により折りたたみiPhoneの出荷が遅延する可能性があることから、アップル株は金曜に2.5%下落、319.97ドルで取引終了。週間では0.1%の僅かな上昇に留まった。現在320ドル付近に株価の下支えがあり、344.57ドルが潜在的な買いポイントとして注目される。
市場のボラティリティ続く中、慎重な投資姿勢が求められる
主要指数は週を通じて堅調とは言い難く、特にソフトウェアセクターは明確な調整局面に入った。半導体やAI関連株は比較的好調だが、持続性には不透明感が残る。10年物米国債利回りは週内に0.06ポイント上昇して4.78%へ達し、19カ月ぶりの高水準を更新した。これにより、9月16日の連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が強まっている。原油価格も力強く反発し、ブレント原油・WTIともに週換算で10%近く上昇し、1バレル91ドル台を超えた。
半導体および革新関連ETFの明暗分かれる動き
成長株関連ETFで見ると、iShares Expanded Tech-Software ETF(IGV)は4.5%下落。対照的にVanEck Semiconductor ETF(SMH)は2.5%上昇し、Nvidia、TSMC、Micronが主な構成銘柄である。ARK Innovation ETF(ARKK)は約2%の上昇を示したが、ARK Genomics ETF(ARKG)は1.1%下落。エネルギーとヘルスケア関連ETFは小幅上昇、金融および工業ETFの動きは横ばいとなった。
全体として、米国株市場は経済指標と企業イベントの絡み合いで変動幅が大きい展開。半導体株の好調が一部買い場を示す一方、今後のインフレ報告やアップルの新製品発表という重要な材料が投資家行動に影響を与える見込みだ。現状では、分散的な段階的買付が推奨され、市場シグナルと業界動向の継続的な監視が重視されている。