AVUVの運用方針とファンドの特徴
Avantis米国小型バリューETF(ティッカー:AVUV)は2019年9月24日に設定され、現在の運用資産残高は316.4億ドルに達しています。運用経費率は0.25%で、Russell 2000 Value指数(ETFでいうIWN)をベンチマークに、アクティブ運用を行っています。小型で割安かつ収益力の高い銘柄を中心に約796銘柄に分散投資しており、Russell 2000の時価総額で最大1000銘柄以内の中小型株に重点を置いた銘柄選定が特徴です。
パフォーマンスと市場変動への耐性
過去3年間、AVUVはiShares S&P Small-Cap 600 Value(IJS)やiShares Russell 2000 Value(IWN)と同等のリターンを示しつつも、質を重視した運用により下落局面からの回復が目立ちます。例えば2020年第一四半期は42.43%の大幅下落を経験しましたが、その後の12か月で135.65%の高いリターンを挙げました。2021年4月以降、年間の超過リターンは4%から5%を維持し、最もパフォーマンスが悪かった12か月でも下落率は-10.91%で、IJSやIWNの-16.72%や-17.94%を大きく上回っています。このことはAvantisの厳格な銘柄選別が市場ショック時の安定性向上に寄与している証左です。
収益の質の強さ
質の面では、AVUVの保有銘柄は同業他社とほぼ同等の売上総利益率を保ちながら、営業費用の効率的なコントロールにより、EBITDAマージンやEBITマージンが3~4ポイント上回っています。さらに純利益率やフリーキャッシュフローマージンでも優位に立っています。資本効率も極めて高く、ROIC(投下資本利益率)は10.60%とRussell 2000 Value全体の2.84%を大幅に上回り、また過去5年平均の株主資本利益率(ROE)は12.88%と安定しているのに対し、比較対象のIJSやIWNはROEの低下が顕著で、質の低下懸念が示されています。
成長指標とバリュエーション状況
AVUVの運用は成長を最重点には掲げていませんが、過去3年間の売上高年平均成長率は5.97%に達し、来年の予想売上成長率も5.39%と持続的な成長基盤があります。来期予想EPS成長率は12.92%と過去3年の5.62%から大幅に上昇しており、将来の収益拡大が期待されます。現在のファンドの12ヶ月フォワードのPERは12.41倍で、保有銘柄の5年平均PER13.70倍より割安に位置しており、評価の上昇余地もあるとみられます。
総合的な見解
AVUVは高収益と割安評価の両面から銘柄を厳選し、アクティブ運用型の小型バリューETFとして競争力を展開しています。市場の変動や経済サイクルに対して一定の耐性を持ち、同様のパッシブファンドが取り組みにくい収益品質の検証を徹底している点が際立ちます。これにより、価値と成長を兼ね備えた小型株投資の選択肢として注目されています。現在、「買い」評価が付与されており、小型バリュー株への投資を検討する投資家の関心を集めています。