7月の英国GDP成長率は市場予想を上回る0.4%増
英国国家統計局(ONS)が発表した2026年7月の経済データによると、英GDPは前月比0.4%増加し、前月の0.3%上昇から加速し、市場予想の横ばいを上回った。サービス業、工業生産、建設業の主要3部門全てが成長を記録。特にサービス業が0.4%増、工業生産が0.2%増、建設業が0.1%の微増となった。3ヵ月移動平均のGDP前年比成長率は0.4%で、8四半期連続のプラス成長を維持する一方、生産と建設部門はそれぞれ0.5%減少し、経済の構造的なばらつきも示した。
サービス業の成長は技術・管理支援が中心
サービス業の成長は主に商業サービスと技術分野の好調に支えられている。特に行政支援サービスが前月比3.7%増、情報通信業も2.4%増加し、その中でコンピュータープログラミングやコンサルティングなどが3.5%の高い伸びを示し、GDP全体に0.12ポイント寄与した。ONSは人工知能やクラウドコンピューティングに関連する企業の好調を指摘しているが、具体的な寄与度はまだ公表されていない。一方で、卸売・小売業は1.0%減、消費者向けサービスも0.4%減と反対に弱含みであった。
製造業は0.9%の顕著な反発を記録
製造業は先月の-0.5%から0.9%へ大幅に回復し、市場予想の0.4%を大きく上回った。工業生産も0.2%増と堅調な伸びを示した。全13の製造業分野のうち8分野が成長し、その中でもコンピューター、電子、光学機器が5.2%増、製薬業も3.4%増加した。ただし、ゴム・プラスチックおよび機械装置部門は弱含みで、一部の伸びを相殺した。
建設業はわずかな増加にとどまる
建設業は前月比0.1%の微増にとどまり、内訳をみると修繕・保全活動は0.8%増加したが、新築工事は0.4%減少した。依然として建設業の成長は限定的で、経済全体の成長を牽引するには至っていない。
景気成長は安定、だが需要構造にばらつき
総じて7月の英国経済は予想を上回る成長を見せたが、サービス業の技術関連分野と製造業が牽引役となっている。一方で、消費者関連サービスや建設業の弱さは需要の回復が均一でないことを示しており、経済成長の質に差異が存在する。今後の経済動向を判断するうえで、こうした内需の分散状況や産業構造の変化が注目される。