百事社:利益変動の中でも高利回りを維持
過去数年間、百事社(PepsiCo、銘柄コード: PEP)の株価は2023年中頃の高値から約30%下落し、2025年中期の水準に近づいた。要因はインフレによる原価上昇と消費者の価格感度の高まり、加えて健康志向のスナック消費増加が従来の飲料とスナックの売上に影響を及ぼしたためだ。
一方で、直近四半期はオーガニック売上が前年比2.4%増と回復の兆しを見せている。同社はプレバイオティックコーラや高タンパク質スナック「ドリトス」の新フレーバーなど製品革新も推進中。通期では既存店売上の増加と1株利益の4〜6%成長を見込む。急激な成長には至らないものの、日用品セクターの中で安定的な業績が評価されている。
注目すべきは54年連続増配を続ける配当貴族としての信用度だ。株価調整局面にありながら、現在の予想配当利回りは4.3%に達しており、安定配当を求める投資家には魅力的な水準となっている。
オルチアグループ:たばこ業界の調整下で堅実な配当を維持
オルチアグループ(Altria Group、銘柄コード: MO)は、フィリップモリスやマールボロなどのブランドを持ち、電子たばこやニコチン製品(NJOY、Helix Innovations)にも展開する大手たばこ企業だ。2026年前半の紙巻きたばこ販売量は前年同期比で約3%減少したが、価格調整と非たばこ製品の好調で純収益は増加傾向にある。
2026年第2四半期の調整後1株利益は前年同期比2.8%増、年初来では4.9%の増益を記録し、配当分配の基盤が確認できる状況だ。オルチアは「Beyond Smoking(禁煙以上)」を目指す戦略を掲げているが、たばこ事業の段階的縮小は緩やかかつ予測可能なプロセスとなっている。
同社の予想配当利回りは約6.5%で、リスク管理が効く範囲内で高利回りのキャッシュフローを提供。たばこ業界の構造変化を長期で見守る投資家向けには重要な高配当株となっている。
ベライゾン:安定的な現金流で連続増配を継続
米国最大級の無線通信事業者であるベライゾンコミュニケーションズ(Verizon Communications、コード: VZ)は、最大1.47億の接続デバイスと数十万の無線ブロードバンド加入者を擁する。成熟かつ競争激しい市場環境の中で、人口増加と価格施策により堅調な業績を維持している。
消費者のスマートフォン依存度は高まり、平均のスマホ画面閲覧時間は1日4時間超でテレビ視聴時間を上回る。2026年第2四半期では、有料スマートフォン加入者が18.4万人増加し、第1四半期の5.5万人増から大幅に伸びていることが市場での競争力向上を示唆する。
現状の予想配当利回りは5.7%に達し、1万ドルの投資に対し年間約570ドルの配当受取が期待できる。20年連続増配を達成しており、安定したキャッシュフローを背景に持続的な配当成長を実現しているため、安定収益を重視する投資家に支持されている。
投資家視点
百事社、オルチアグループ、ベライゾンはいずれも業界トップクラスの地位を保持し、長期的な配当支払い能力を備えている。各銘柄に1万ドルずつ配分した場合、年間配当収入は1650ドル超に達する見込みだ。現在のインフレ環境や市場の変動を踏まえても、高配当ブルーチップ銘柄は安定的な資産運用の柱として有力である。