iFOREX Financial Trading Holdings Ltd.は、中間決算のレビューを踏まえ、2026年6月30日までの上期の調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)見通しを約140万ドルとした。従来予想の約240万ドルから100万ドル引き下げる。一方、2026年通期の調整後EBITDAについては、50万~250万ドルのレンジを維持した。
今回の修正は、同社が9月24日に予定する中間決算発表を前にした重要な更新となる。市場では、顧客に対する負債の認識額がどのように変わったのか、またそれが上期の利益計上にどう反映されたのかが焦点となる。
顧客負債の増加で約100万ドルを減額
iFOREXは7月27日に公表した2026年上期の取引状況アップデートで、上期の調整後EBITDAを約240万ドルと見込んでいた。その後の中間決算レビューで、6月30日時点の顧客に対する支払義務が、従来の会計処理で計上していた水準を上回っていることが判明した。同社はこれに伴い、関連する非現金費用を認識した。
この会計処理により、上期の調整後EBITDA見通しは約100万ドル押し下げられた。もっとも、iFOREXによると、この影響は報告期間の終了後に大部分が反転している。そのため、現時点では通期業績への影響は限定的になると見込んでいる。同社は今回の更新で、売上高や現金残高の状況が変わったとは説明していない。
売上高と純現金の見通しは維持
2026年6月30日までの売上高および純現金の数値は、従来の取引状況アップデートで示した内容から変更されていない。今回の見直しは、主に顧客への支払義務の認識と、それに伴う非現金費用の計上に関するものであり、売上高や純現金の再見積もりを行ったものではない。
取引プラットフォームやブローカー事業では、顧客に対する負債をどの時点で認識するかによって、特定の報告期間における利益の見え方が変わる。iFOREXは上期のEBITDA見通しを引き下げたものの、関連する会計上の影響は期末後に大部分が反転したと説明しており、通期ガイダンスは据え置いた。最終的な金額や処理内容は、9月24日に発表される中間決算で確認されることになる。
8月の業績は予想を小幅に上回る
iFOREXの取締役会は、現在の取引環境について依然として厳しい状況にあるとの認識を示した。一方、8月19日に前回の業務アップデートを発表して以降の業績については、一定の支えとなる動きがあったという。取締役会は、8月の業績が予想を小幅に上回ったと説明したが、今回の更新では売上高、顧客活動、取引量に関する具体的な数値は示していない。
同社は2026年通期の調整後EBITDAガイダンスを、下限50万ドル、上限250万ドルのまま維持している。今後は、9月24日の中間決算で示される顧客負債の具体的な金額、非現金費用の認識方法、そして同社が説明する期末後の影響の反転状況が確認点となる。